こんばんは、初夏の夜の堂谷木工です。
デカデカと表題で書いていますが、内容は大したことではありません。とあるネットショップ運営サービスを利用した、堂谷木工製作所直営のネットショップを立ち上げ中です。8月中には正式にオープンしたいです。詳細はまた後日書こうと思います。
昨年秋から、大手3社ハンドメイトサイトで販売を行って参りました。当初はビギナーズラックで、お買い上げいただく機会に恵まれ、『この調子で制作を拡大していけばなんとかなりそうだ』と思っておりました。
しかし、それからしばらく制作して販売しても、工房運営上では一向に苦しい状況でした(今もですが)。今年春過ぎには、抜本的な価格の見直しと生産と販売に向けた計画や取り組みの見直しに迫られ、開業2年目を目途に、お試し期間を卒業して、工房としてきちんと継続していくことのできる仕組みを構築し直そうと、いろいろ着手し始めました。
制作品の方向性を限定していくのはちょっと危ういので、色々試していきたいとは思いますが、主に自分の発信していきたい方向性の木製品を、当方の直販ネットショップで販売していくことにします。それに至った経緯として、既存のハンドメイドサイトでの当方の販売の限界(当方が今後発信していきたい方向性の木製品と、ハンドメイドサイトで取り上げられる木製品との方向性の違い)を感じ始めました。当方がハンドメイドサイト内で好まれる方向性の木製品を倣って制作、販売していくことはやりたくないですし、それは当方には無意味な事です。そんなこともあり、自身で販売していくという選択をしました。
もちろん、集客面で全くゼロからまた始めることになりますので、後ろ盾がなく知名度も無い自分の木製品を、自身のネットショップで販売していくことの可能性の低さは当然感じています。しかし、遅かれ早かれ自分の『色』で勝負していかなければならないのです。
…とは決めたものの、ハンドメイドサイトでの製作品の販売は、当分は継続していこうと思います。新作の発表から徐々に、直営サイトでの販売に切り替えていこうと思います。しかしながら、まだ直営サイトの方はしばらく開業準備に時間が必要です。(直営サイトとハンドメイドサイトの両方に同じ製作品を掲載することは致しません。)
まだ結論を書くのは早すぎですが、ハンドメイドサイトで販売してみて、それぞれ3社3様の特徴があり、「好きなモノを作って売りたい」という純粋な挑戦をするには、真面目に取り組めば、お客様がきちんと見てくださることは確かだとわかりました。恐らくハンドメイドサイトに依存した形で、当方の仕事を大きくしていくことは、不可能ではないと思いますし、その方がリスクは少ないかもしれません。ではなぜに自身でネットショップを立ち上げるのか?ということですが…。
実は今、ハンドメイドサイトで販売していて一番悩んでいるのは、ハンドメイドサイト内において、如何にして当方のお客様を獲得するかという点です。例えばハンドメイドサイト内での特集記事などで、当方の制作品が取り上げられれば、多くのお客様が注目してくださるのですが、掲載してもらわない場合は、新作を出してもほとんど反応が得られないのです(当たり前ですが)。掲載されやすそうな製作品を製作してまで、特集で取り上げてもらうようなものづくりは、当方にはできません。
そこで最近は、インスタグラムやツイッター、当方のウェブサイトなど、外部からお客様をハンドメイドサイトへ案内する方法を試してみました。インスタグラムの投稿から、直接ハンドメイドサイトの当方の製作品ページへ案内する方法もありますが(これはまだ試していません)、とりあえず、インスタグラムのウェブサイトリンクには当方のウェブサイト、制作品の投稿内容に『○○のハンドメイドサイトで販売しています』の文章を添付しました。まだ試し始めて1か月も経っていませんが、確実にインスタグラムからハンドメイドサイトへ来てくださった方は確認できます。このまま1年2年と続けていけば、外部からお客様をハンドメイドサイトに導入してお客様を増やすことはできるかもしれません。
ただ、ハンドメイドサイト内での当方の製作品ページへご案内してご購入にまで至るには、(ただでさえ最近はクセの強い製作品が増え、価格帯もハンドメイドサイト内では高額に属する当方の制作品を)もう一段階上って、『堂谷木工』という看板を掲げた軒下で当方の製作品の方向性を感じてもらって、その上で納得してご購入いただけるよな『ブランドイメージ』(当方が偉そうに言えるような代物ではありませんが)を作っていかないと、お客様は増えないのではないかな?当方の素性や、製作品の制作過程や経緯が多面的に伝わらないと、不思議な事に、どんなに安くしても売れないのです。(ただ単に、製作品の魅力がないという点で売れないというのも承知の上です。)
安くすれば良い(売れる)のではなく、納得してもらえたからその対価を得ることが出来るのだと、よくマーケティングの記事で目にしますが、やっぱりホントのようですね。
いずれは次のステージへ行かねばなりません。今のうちにゼロからやってみる方が良いな、と感じたのです。新たな製作品の方向性と同時に、新たな発信の方法を同時に試す、リスクは2倍ですが、同時に結果が見えるので時間短縮にはなります。
販売手数料をとられるのが嫌で直販にする~みたいな、チンケな理由は全く無いのですが、(むしろ直販サイトの方が何かとお金もかかりますし、リスクもあります)『ハンドメイドサイト』というモールに来て下さるお客様にアプローチするのではなく、単独勝負で自分の木製品(ブランド)を出していかなくてはいけなんだと気づいたのです。(当初は大手モール型ECサイトも検討しました。しかし、楽天市場に出店するほどの力はありませんし、Yahooショッピングも検討しましたが、止めました。)
挑戦しようと思う時は、余裕のある時ではなく、むしろ逆で、四面楚歌状態であるのが堂谷木工の常です。失うものは何もない今だからこそ、挑戦して怪我して学ぶ時期であると思っています。
それでは、また。