製作品のページを更新しました

松の長テーブルw1200

松のベンチw900

上記2点を新作として更新しました。こんばんは、堂谷木工です。

どうでもいいんですが、wordpressのダッシュボードの仕様が変わったようで、慣れていたものが変更されて使いにくくなってしまいました。自分のようなwebの構築にド素人な人間には戸惑うのですが、一般的には使いやすくなっているのだと思います。htmlやcss、phpの端っこぐらいは知っておいた方が、やはりwordpressを駆使してサイトを構築する上で必要のようです。ブロック要素とか出てきて若干汗かきました。

ついでに近況を書きますと、今は松を使ったテーブル、ベンチ、このあとスツールを製作します。ご注文品と並行して製作を進めています。スツールも完成次第、またアップします。

来年は広葉樹を使った家具、主に再生産を1月に入れ込む予定です。長らく三角スツールや糸巻きスツールが品切れとなっています。お問い合わせも頂いており、早々に再生産する必要があったのですが、なかなか思うように進みませんでした。ただ、樹種はクルミが手に入らず、ヤマザクラかミズメを使う予定です。ハンガーラックのノーマルバージョンや、少し小さなサイズのものも製作したいですし、広葉樹で作る傘立て、マガジンラックなども案は出来ていますが、モノとして出したいです。

カエデの小抽斗や猫脚小抽斗も、春中に再度作りたいのですが、つくりたいものがたくさんあり、追っつきません。

今年はとても苦しい1年でした。未だ苦しいですが、松の家具を作れたことは、自分にはとても有意義でした。杉や桧のレトロな小家具を製作して学んだことも多くあります。苦しいながら実に多くを学んだ1年でした。何事も3年が基本と言われますが、来年の7月で何気に3年目に突入します。光が見えてきたと思ったら、やっぱり闇の中に転げ落ちる…そんな日々でしたが、いつもギリギリの所でなんとか救われます。それらを救ってくれるのは、やはり自分が攻めて作った製作品たちであり、やっぱり攻め続けないといけないんだと痛感すると同時に、厳しさも痛感します。

今年の締めくくりは、また今月末に申し上げるとして、今日はこの辺で失礼します。それでは、また。

オーダーメイド製作についてお知らせ

この度、2018年中の製作分をもちまして、フルオーダー製作を当面お受けすることを止めさせていただくことに致しました。

当方の業務上、フルオーダーでの製作は業務負担が大きく、また、進捗状況次第で時間的、物理的スペースの都合で柔軟に対処することと、また、ご指定納期に納品させていただくことがが困難になることがあります。もう一点、価格におきましても、フルオーダーであってもこれまでは特別な費用負担を頂かずに製作しておりましたが、オーダーが重なると生産能力が著しく下がり、毎月の運営を圧迫する事態に陥ってしまい、これ以上の継続が難しくなる恐れが出てきたためです。

今後は、当方の製作品をベースにしたサイズ変更や塗装、樹種のバージョン変更などのセミオーダーに関しましては、お受けさせていただく所存です。また、過去にオーダー頂いた製作物の再製作に関しましても、今まで通りお受けさせていただく所存です。

この度、 堂谷木工製作所について につきましても、情報を更新させていただいておりますので、改めてご覧下さいませ。

誠に勝手ながら、何卒よろしくお願い申し上げます。

2018/12/02 堂谷木工製作所

 

新作のテーブル

こんにちは、堂谷木工です。

新作として、長テーブルを製作しました。明日には塗装が乾き、販売開始の予定です。

松を使っての本格的な家具の第一陣です。色味の濃淡がハッキリ出るので、クリア塗装に、ほんの少し着色剤入れたほうが良いかどうか悩みます。ガッツリ着色バージョンももちろん入れていきます。今回は木肌の美しさに、着色をためらってしまいました。それでも着色した家具の魅力も追及し続けます。

時間経過で淡い色は飴色になってくると思いますが、色味はかなりやんわりな感じです。松のやんわりとした印象を、結構ハード目な面処理で引き締めたつもりです。八角の脚は着脱式にしました。この長テーブルを当方のテーブルの基本形の一つとして保持するつもりです。細部はもう少し詰めていくかもしれません。画像ではくっきり見えませんが、今回は面処理は結構悩んでそれなりに手間を掛けました。バランスも重要視しました。

配送時などに容積を抑えることは、当方の大きな課題の一つです。お客様への配送料ご負担を抑えるだけでなく、当方も製作や在庫管理上有益であり、配送業者さんも運びやすくて容積も減らせる、お客様においても、受け取り時だけでなく、転居時や不要な時は分解保存できる利点、三方良し、みたいな感じですが、実際製作の手間は増えますし、構造上の問題、製作方法の検討、強度の問題など、課題は増えます。しかしながら、今回このテーブルで一つの方向性は見えました。

上記画像はご注文品で、年内お納めするものですが、このご注文があって、松を使って作っていくという一つの方向性に行きつくことが出来ました。有り難い事です。このテーブルは固定脚です。

今回使った松は、結局含水率が高かったようで、ハギ後、仕口加工後に少し時間を置いたのでその後乾燥が進んで反り、ネジレが出てしまいました。材料屋さんは「乾燥材」と言っていました。確かに乾燥機に入れて乾燥はしていると思ますし、材質はそれだけの値打ちはある良材でした。ただ、やはり家具用材として必要な乾燥を、松に求めると干割れが続出して使い物にならなくなるのではないかと思います。

そもそも、反り止めや、繊維方向を考慮して製作するということの意味は、「木が動く」ことを考慮しての技術的解決方法であるため、このまま乾燥が進んでも壊れることは無いでしょうが、ただ、マツはネジレが強く、乾燥が進んでネジレが強くなると、四本脚がバタつくだろうと危惧しています。今回、ネジレが出てしまいました。材料購入後にすぐに着手したためです。

やはり、木取り後のシーズニング、要りますよね~。ご注文品のテーブルの方は全くネジレが出なかったのが幸いでしたが。反りやネジレが出ても、テーブルとして価値が大きく損なわれたとは当方はあまり思いませんが、(一般の方にはわからないぐらいのレベルであるため。)作る側としてやはり気持ち良いものではありません。

今更ながら材料の含水、気を付けなければと思いました。

またきちんと撮影して製作品にアップしたいと思います。

それでは、また。

材料を引き取りに

こんばんは。堂谷木工です。

長野県に材料を入手しに、弾丸スケジュールで強行しました。

先日購入したマツ、配送料だけで6万ほどかかるということで、材木屋さんが佐川急便にゴリゴリに頼み込んで34500円ほどで長野から東大阪まで運んでくれるという話だったのですが、今回初めて買わせていただいた材木屋さんということもあって、もちろん、配送費を浮かすために、自分自身で取りに行くという選択肢を選んだがゆえに、長野県佐久市まで取りに行ってきました。

紅葉ももう、終わりに近かったです。長野県ならではの風景として、この時期カラマツが落葉し始めています。年中緑色の杉檜林が多い山林と違い、植樹されたマツが枝だけ残して林立する姿は良かったです。上の画像は恐らく落葉樹林がほとんどだと思います。

2250ミリの長さの、36ミリ厚材のアカマツ。画像ではよくわかりませんが、素晴らしい良材です。それでいて単価は安いです。

アカマツでこんなに真っすぐなものも、もう無いそうです。

この下にもっと大きな径のものがあります。

 

この材木屋さんは、全て乾燥材だとの事、外注で乾燥をしてもらっているそうです。大きな割れ、反り、ネジレが無いに等しい。歩留まりの良さもさることながら、目の詰んだ松。全部買いたい。

晩秋の長野は今年一番の冷え込みで、この地区は霜が降りていました。予算の関係で、昨日の夕方東大阪を出て、真夜中に長野まで行って高速のインターで一晩車中泊。レンタカーのトラックはクソ寒く、寝っ転がれないながらも、工夫して寝ました。ブランケットをもっていかなかったら、確実に風邪をひいていたと思います。39歳男が材料を仕入れるのに、自ら時間を割いてタイトスケジュールで車中泊しながら朝一で材料屋さんに行くという…。しかし、今回やっぱり思ったこととして、材料は自分で買い付けに行くことを基本とすべきだと確信しました。輸送費の問題だけではなく、そもそも、作るための最も重要な素材は、自分で足を運んで、材料屋さんとコミュニケーションを取りながら良い材料を手に入れるように努力することが重要だと思いました。

ホームセンターの材料でも家具は作れますし、自分もそれすら考えていましたが、松の良さを信じて製材している製材所があって、そこに良材があり、自分が少なからずその技術で木を活かせるのであれば、やっぱり良いモンを作って出していく、それが原点であり、価格云々に囚われていた自分自身のみじめさを、今回客観視できた材料入手の旅でした。予想以上に苦しい旅でしたが、一生記憶に残る旅になりました。やっぱり木で良いものを作りたいです。

ではまた。

苦しい現状と工房の今後について

劣悪な画像ですが、上記画像の、特注品の制作が今しがた終わりました。

お客様の、とあるものを載せるラックです。

季節が進み、11月となりました。あっという間というのもの、もはや言い尽くした感がありますが、最近はご注文頂くことが増え、新たな課題が続出、というか、最初から問題満載で始まった当工房のツケがかなり来ています。

存続の危機とでも言いましょうか…。仕事があっても資金が追いつきません。数字は書けませんが、かなり苦しい状況が続いています。

一番の問題は、仕事が全くこなせない事です。生産能力が弱すぎて、月額生産高が、今年後半は平均して少し上がったものの、抜本的な対策が急務です。単価を上げれば生産金額は上がりますが、それは目先の対策ですし、価格を上げて販売していけるだけの営業力がありません。自転車操業です。

自分の中でできうる対策があと幾つかあります。自分の中の期限として、来年の7月まででこのままの状態が続けば、この工房を引き払い、賃料の安い場所への移動ならびに、しばらく休業ということも視野に入れています。

唐突に書く内容でも無いぐらいの結構深刻な話ですが、堂谷木工を止めてしまう訳ではありませんので、ずるずる生きながらえるよりも、スパッと判断して新たに立ち上がることも重要かと思います。もちろん、このまま努力してなんとか浮上することも挑戦します。現にほんの微々たるものですが、浮上しつつあります。

そんな切羽詰まった中において、今日の作業で初めて、自分の作りたい形、使いたい材料、表現したい塗装の3点が繋がった瞬間を垣間見た気がしました。自分の中の凄く微細な発光を見た気がしますが、暗黒の中での極めて微細な発光は、自分には久しぶりに心に熱が沸き上がりました。それが利益につながるかどうか、繋げて行く努力をしなければなりません。

努力、努力と言いますが、確かに努力はしていますが、全方向努力しているわけではありません。全く手つかずのやらなければならないことがまだ多数ありますから、それらに挑んでも全くダメだったら、当方は木工をやる意味はない、と判断するに至ると思いますが、止める気がしません。

自分の製作品のここ最近の不発においても、もう、先月まで焦りと不安と混乱で全く自分を見失っていました。およそ2週間経って、運営状況は以前変わらず性悪でありながらも、気持ちはかなり安定しました。というのも、休業を視野に入れたリトライという選択肢を前向きに考えたことも大きな要因です。敗因と呼ばれるものかもしれませんが、現在から過去を見ての敗因であっても、それを未来に照射すれば、それは改善と言えます。要は自分の捉え方次第、と言ってしまえばそれまでですが。

至って前向きに進んでいきます。浮上することを勿論願っていますが。

それでは、また。

製作品ページを更新しました

こんばんは、堂谷木工です。

10月末の製作品として、抽斗付きペン立てをラインナップに加わりました。今までの当方の製作品の中では、マトモな製作品の類だと思います(?)。

何の根拠でソレを作り、その形と大きさになったのか。その視点の欠落している製作品が多い今までの堂谷木工ですが、流石にそろそろ真面目になろうと思っています。真面目にならざるを得ない、まさにソレです。

今までは技術的に何が可能なのか、どういったことをやりたいのか、その試行錯誤が大きかったのですが、やりたい幾つかの方向性と、それを継続し、真面目に需要というものを考慮しながらアイテムを増やし、育てていくとどうなるのか。来年以降はその作業になりそうです。まだまだ挑戦したい方向性や技術や形はあるのですが、今自分がなんとか育てようとしている方向性で、利益がきちんと出るようになってからすべき事のようです。来年はきちんと利益を残していくという、当たり前の経営というものに、真剣に取り組む時期でもあります。

それではまた。

近況など

こんばんは、すっかり秋の夜の堂谷木工です。

更新頻度が落ちていまして、すみません。なんとか生きています。

現在は広葉樹でペン立て(抽斗付き)を製作しています、今週か来週頭には完成しますので、またアップさせていただきます。

広葉樹で作られた家具なり小物は、やはり人気があるようです。クリア塗装だけでも、木の持つ色味や雰囲気だけで、お部屋に一つあるだけでも少し嬉しくなる気持ち、よくわかります。実際私の作る木工品なんぞは、ゲテモノでありますが、木の雰囲気によってかなり救われているようなもので、『木の魅力を十二分に引き出すことが出来る、まさに職人の心~』みたいな方とは真逆の存在です。自分がもし、一デザイナーだったならば、自分の仕事で生きていくことは困難だったと思います。まだ自分が考えたものを、自分の手でなんとか形にできるという部分において、なんとか生きている、そう思います。

年末に向けて、ご注文いただいています家具を形にすることが、今年最後の大きな仕事になりそうです。11月12月は、春に向けての家具系の動きも活発になるようですので、11月以降は家具に注力する前に、今は小物を作っておこうと思った次第です。しかしながら、家具系を作るにあたっての、自分の中のスタンダード素材となる樹木をどうするか悩み、先月、松を使ってみて結構気に入りましたので、松をメインにしていこうと考えています。しかしながら、家具用材となりそうな松の、安定的な確保に課題があり、材料屋さんを探すのに苦労しています。都心部での木工において、無垢材の仕入れ先がやはり遠くにあるということは不利ではあります。

小物のアイデア出しは、本当に苦労します。家具よりもアイデアが出てこないんです。『良いものってなんだろな?』っていう結論に至ります。それでもこのペン立ては、言ってしまえば『ただのペン立てだろ?』ですが、構想して試作して、自分が実際使ってみて、「いけそうだな」という感じで進み、それなりに構想から時間が経過していますが、温めていたアイデアの一つです。

ヒノキの小幅板を使って作るレトロ家具シリーズも、また来年から再開したいですし、ウレタン塗装したヒノキの小家具シリーズも、今月小棚をリリースしましたが、どうしてもウレタン塗装は単価が上がってしまいます。基材がヒノキで着色ウレタン塗装というアベコベ加減もありますが、あまり芳しくないシリーズです。『ヒノキの小割り板をベースに作れるモノ』という出発点自体が、製作するアイテムの発想の段階ですでに大コケしているのかもしれません。それでも、ヒノキの着色ウレタンの仕上がりは、一度実物を見て頂ければ、純粋に『綺麗だな』と思っていただけるだけの存在感は出ていると思います。その魅力(や、その木製品自体の需要)と価格が上手く処理されていない部分が、受け入れられない理由ではないかと思っています。

勉強するべきことが山ほどありまして、不努力な自分のツケでもありますが、結局は目の前の課題一つ一つをどのようにクリアするか、それが積み重なって次につながる。それが全てなんだと思います。つまりは、どれ一つ逃げることも出来ませんし、無責任な行動をすれば、必ず自分に還ってくるということで、毎日戦々恐々です。

それでは、またペン立てが完成しましたらアップします。

 

製作品ページを更新しました

こんばんは、堂谷木工です。

年末に向けて、家具のご注文を頂きました。本当にありがとうございます。年内にお納めする方向で調整をしていきます。

隙間時間で、自分の製作品をまた一つ増やしました。ヒノキの多用途小棚が仲間入りしました。またしても小家具です。レトロ家具もまた作りたくなってきましたが、どうにもこうにも時間とお金という資源がいつも乏しいです。乏しいのか、貧しいのか、いや、その両方です。つまり貧乏です。貧乏暇ナッシング状態です。

今回の棚にしたって、特筆すべきものなどありませんが、手間だけはかかっています。それと、少しずつ木工が上手くなってきたような気がします。勘所が付いてきたというか。まぁしかし、作るモンが冴えなければ意味なしですけど。駄作を世に問うことを僕は止めません、決して。

今日も東大阪の極めて小さな木工所は、それでも前を向いて製作品を生み出しています。自分が生きている限りは、誰かの役に立つ『買って良かったわコレ』と言ってもらえるモノを世に送り出したい、ただそれだけです。それに伴ってお金が付いてきてくれれば、もっと夢が大きくできるのに。自分の力量でしか、風船は膨らますことはできません。大きく膨らませた分だけ、空高く浮上することもできるかもしれませんが、小さな風船でもいいから、萎まない努力を続けて、より長く飛行できる事の方が僕にとっては大事です。

職人の仕事は、一生かけて成す大事業であると感じます。完成形が無いんですから。

それではまた。

ご注文の品物が完成しました

こんばんは、堂谷木工製作所です。

8月中頃から手掛けていた注文をお受けした仕事が本日終わり、26日に納品します。

 

滑り台です。滑り面と本体は分解できます。ラジアータパイン集成材。

子供用テーブル。750×750ミリ、高さ270です。折り畳み脚(金物使用)。ラジアータパインを使っています。

応接室の細長テーブルとベンチ、丸スツールです。3点ともアカマツ材を使用。

テーブル寸法は、横幅1185ミリ、奥行き445、高さ720。

ベンチは横幅900ミリ、奥行300ミリ、高さ400。

丸スツールは座面φ260、高さ400。

ボックス収納棚(棚板可動式)とコートハンガー、角スツールです。

角スツールは材料が余ったので試作品です。

ボックス棚は横幅450ミリ、奥行290、高さ870。ラジアータ松集成材と桧使用。

コートハンガーは高さ1570、台座直径(最大幅)φ420。枝フックは8本です。材料は姫小松です。フレグランスのような香りの松で、松と言っても木目が大人しく、切削研磨性に優れ、狂いにくい素材だそうです。松系の中では別格というか、桧に近い硬さや触覚のよう。(枝フックのみアカマツを使用しました。アカマツの方が粘り気があって折れにくいと感じたため。)コートハンガーは台座と幹が組み立て分解ができます。

角スツールは座面250×250ミリ、高さ400。アカマツ。

 

8点の制作、シンプルな構造ながらも、松系素材を本格的に使用してその感触を確認できました。構造的には、滑り台やハンガーラックなどは、構造上の問題や制作方法を検討し、乗り越えました。

テーブルやスツール、ベンチ、コートハンガーは、松という素材が使えるかどうか(ヤニを心配していましたが、ベイマツのような露骨なヤニが滴るような状況は無いですが、経年観察はしていかないといけません)、実験と検証を行えたのでよかったです。強度もあり、何より粘りがあるので脚モノにも良く、木目の良さは思っていたとおりでしたので満足です。ただ、アカマツに結構干割れが結構入っていました。板材のねじれはやはり強く、ただ、平面出ししてハギ合わせなどすれば、それ以上ねじれるような感じではなさそうです。広葉樹ほどの高級感や緻密さは出せないかもしれませんが、家具としてやんわりとした温かみと木目の男らしさが、家具材として十分使えると感じました。また、松と言ってもヤニ分の多いもの、少ないもの、オレンジ色の強いもの、赤色の強いものなどの個体差もあって面白く、今回初めて姫小松を使ってみましたが、木目は大人しく、松としては上品な表情が出せる(箱モノなどにも使えそうです。アカマツよりも断然価格は高いと思いますが。)

来月からは松を本格的に使った、オリジナル家具の製作品に着手したいと思います。組立、分解可能としながらも、チャチっぽくなく構造面でしっかりしたものを作るために、積極的に挑戦していこうと思います。

今日で全て完成したので、少し気が楽になりました。

それでは、また。

災害が起きるたびに思うこと

平成30年北海道胆振東部地震に被災されました方々に、お見舞い申し上げます。

関西地方も先日の台風21号で大きな被害が出たが、電力供給が止まると立ちどころに生活に支障をきたす社会に、脆さを感じざるを得ない。今回の北海道胆振東部地震においても、道内の大規模な停電になるなど、災害時の混乱として挙げられる重大な問題であると感じる。

木工屋の自分自身に置き換えて考えてみても、電力供給なしに木工はほぼ不可能である。木工工作機械を使わない方法であればできないことも無いが、「不可能に近い」状態である。

確実に迫りつつあるであろう南海トラフ地震のことを考えると、自身の身の安全を考えても恐ろしいが、機械類がダメージを受けた時、業務を再開することは厳しい状況になる。ここ1~2年で何らかの大災害が東大阪で発生した場合、当工房はまずもって数年間は業務再開は不可能だと思う。ゼロから再出発するにあたり、マイナスにすらなってしまう状況から、まずはゼロ地点までこぎ着けるだけでも時間を要する。

最近は身近に起きる災害もそうだが、大規模な災害を目にすることで、とても危機感を強くしている。経済的余裕がない状況の中であっても、災害に備えて発電機やエンジンチェーンソーなどが欲しいと思う。燃料ありきでそれらが活躍するのだろうが、もし自分の工房が倒壊すれば、棟続きの隣の業種もその隣の業種も被災する。木工屋はモノを形作る仕事であるが、災害がもし仮に起きた時、倒れた家屋の下敷きになって苦しむ人を救う手立ても道具も何もできない状態で、ただ誰かの救援を待つしかない状況というのは、耐えがたいものがある。

豪雨災害や、今年の夏の酷暑も、考えようによっては災害である。熱中症患者は昨年よりも大幅に増え、暑すぎて経済活動にも影響が出るような状況を、ただのニュースのネタとして取り上げられることに危機感すら感じる。あと10年もすれば、7月8月は生命に危険な暑さとなるかもしれない。

現代の人間の生活様式が、今なお地球環境に負荷を掛け続けていること、わが国が直接それに加担していないとしても、木工屋として身近に感じるのは海外木材に高依存している現状や、何の疑いも無く日々使用使用したり目にしているプラスチックごみやレジ袋、安価に販売供給されているコピー用紙など、「その原料はどこでどうやって製造されていますか?」「使用後どのように廃棄されていますか?」「どれだけ環境負荷がかかっていますか?」ということを考えることも無く、ごく当たり前に店頭で販売され、ネットで販売され、使用されている。熱帯雨林を切り開いてパルプ生産に適した樹種のみのプランテーションとなった、多様性を失った人工林から作られるパルプ、以前として熱帯雨林を伐採してパルプ原料として用いられる現状もあることを、WWFの記事で知った。

環境問題と気象災害は背中合わせの関係であると思う。地震災害においても、エネルギーに依存した生活以外に、バックアップ手段を持たない現代人の生活様式に危機感を感じる。「電力供給の復旧を待つしかない」という受け身を強いられる状況に、何かバックアップの手段はないものかと考えたりする。地域ごとに小規模発電の手段を持つことはやはり必要ではないかとも考える。

経済性優位の考え方が、地球環境に明らかに良くない影響を及ぼしていて、そのツケが跳ね返りつつあることをもっと感じなければならないし、何か一つでも自分にできることをやっていかなくてはいけないとも思う。

ではまた。