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新作など

こんばんは、堂谷木工です。

明日にでも画像の新作『広葉樹の傘立て』が完成します。この前に完成させた折り畳み棚を製作品のラインナップに加える作業もまだ出来ていませんが、とりあえず5月中にねじ込んだ傘立てとともに、またアップします。

この傘立て、ウレタン塗装(画像悪いですが)で、雨濡れにも対応したのですが、ウレタン手塗りが今回急いだため上がりがキタナイ部分が出てしまいました。ウレタンのガン吹きも検討していますが、未だ手つかず。

5月末に、また長野へ行って松を仕入れてきました。その帰り道、岐阜にも寄って杉も購入、奈良で桧も購入し、25万円ぐらい材料を仕入れました。当方の材料仕入れ過去最高額です。キャッシングで費用を工面してますけど。なんだかんだで1立米に迫る買い付けになりました。松は今回もほれぼれする良材で、6月はご注文頂いているベンチとテーブル2セットや、セミオーダーのローボードなど、今年上半期の総決算とも言える頑張り時です。今年は4月末の時点で、昨年の売上を超えました。と言っても、そもそものパイが小さいのですが、今回多量に仕入れた材料で、再生産や新作など、躊躇せず出していこうと思います。

長野に仕入れに行ったついでに、クラフトフェアまつもとを見てきました。今回は自身も『作る側』のスタンスで見てきましたが、皆さんクオリティの高い作品ばかりでした。一度は出してみたいと思うのですが、当方は作品というよりも製品に近いニュアンスなので、やはり少し違和感がある気がしました。まぁもっとも、当方の今のレベルではあまり反響も得られないと思いました。昔は『売る』よりも『見てもらう』ためのクラフトフェアだったそうです。今ではかなり商業要素が感じられます。

作り手の商業化を嘆く意見も耳にします。最近の作り手は、作って売るのみならず、ネットを活用したセルフプロデュース能力も問われ、センスの高い人はSNSを上手く活用し、自身のブランディングに長けている人をよく目にします。クラフトフェアでも、そうした高センスの作家さんをよく目にします。作品をせっせと作り、ギャラリーへ営業にいったり、コンペに挑んだりするスタイルの台頭ともいえる、ネット依存度の高い作り手(当方もそうです)が、10年後どのような世界観や市場を作れるか_。コンペにせよギャラリストにせよ、認められることである一定の線引きというかクオリティをラベリングしてくれるようなものに頼るのではなく、直接的に直観的に消費者に訴えかけることのできるネット利用は当方にとってもかなり魅力的であります。しかしながら、客観的な冷静なアドバイスというものを手にする機会も無くなりますので、そこは弱点と言えると思います。

何が良いか悪いかではなく、自分の全てを作品に注ぎ込んで世に問う姿勢こそ、ものづくりの神髄である気がします。当方も本気の混じりっけなしの己の愚行を、臆することなく世に問い続けようと思います。

それではまた。

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