3月になりました

アカマツでローボードを作っています。2月に完成させるノルマでしたが、案の定3月に延びてしまいました。幅は1200ミリと小ぶりなほうですが、当工房ではこのサイズぐらいが製作上作りやすく、幅1500も検討していましたが、そもそも材料が足りませんでした。これといって特に特色は無いですが、左右の空間を作ってみました。雑誌を立てたり、花瓶を置いたりする空間にいいかなと思いまして。

昨日今日と二日もかけて建具関係をいじっていました。抽斗はさすがにだいぶ製作も慣れてきて早くなりました。建具は今回、インセットで平丁番を使用したのですが、本体の直角精度はかなり良く、そこは救われましたが、丁番の取り付けが素人すぎて話になりません。皿穴の真ん中にした穴が開かず、丁番が歪んで付いてしまうので、その修正を何度やったことか。結局はホームセンターで丁番取付用ドリルなるものを買いましたが、こういう『便利工具』は極力使いたくない派ではありますが、いやぁ便利ですね。意地を張るもんじゃないな、と。

塗装すればメリハリが少しは出ると思いますが、印象がノッペリしています。インセットでツラが揃ってしまうのもありますが、アクセントに市販のツマミを付けたのは自分では良かったと思っています。しかしながら、丁番が目立ちます。結構高価な真鍮の丁番を使いましたが、最終的にツヤを消そうかと思っています。ガラスも浴室などで使う細かいパターンガラスを使って、収納物が露骨に見えないようにしましたが、ツマミとガラスがマットな感じなのに、丁番が真鍮でチョイスを誤ったかなと思っています。ステンのヘアーライン仕上げとかにすべきだったかも、です。いやそもそも、埋め込むタイプの隠し丁番を使うべきだったと反省しています。平丁番を選んだのは、単にスライド丁番を使いたくなかったためです。建具部材が細いのでそもそもスライド丁番は使えませんが、スライド丁番のグロテスクなボリューム感と機械感、建具に対して大袈裟なフォルムが嫌いで、確かに楽は楽なですが、意地でも使わない方向です。しかし、平丁番での立て付け調整はかなり泣きます、泣きました。無駄に2日間もロスってしまいました。しかし、慣れだと思うんです、苦手だった抽斗も、今ではだいぶ上手くなってきましたし、早くなってきました。

今回、独立して初めて大物で、本格的な箱もの家具を製作しているんだと気づきました。やはり、しんどいです。そして、些細なミスもありますし、そうそう、扉のキャッチも結局、2つも試して両方却下し、結局明日以降マグネット式のよく見るマグネットキャッチを採用することにしました。最初に購入した、極薄並行マグネットキャッチなるものは、どうにも上手くいきませんでした。恐らく、戸当たりを別に設ける必要があるキャッチのようです。極薄で邪魔にならずいいかなと思いましたが、上手くできませんでした。今朝はホムセンに行き、古典的な三角ゴンベを購入して掘り込みまでして取り付けましたが、作動が固すぎて話にならない感じでした。穴の埋め戻し等、『試作品』ということで今回はたたき台的な作品になりそうです。

家具金物のチョイスは、しっかり前もって考えて準備しておかなくてはいけません。今回は製作途中で金物を集め出したので、本体組み立て前に丁番などは取り付け位置の掘り込みなど間に合いましたが、丁番のビス穴あけまで行っておくべきでした。組立後は、ドリルドライバーやインパクトがことごとく垂直に配置できず、皿穴の中心を狙って穴あけするのも、普段だったらなんとかうまく処理できるものの、今回は斜めからアプローチせざるを得なくなり、手回しピンバイスで下穴開けなどのアホみたいな処理をしては失敗…なんてことを繰り返しました。しかしながら、組み立て前の部材の段階で金物位置の掘り込みや穴あけを行うと、組立時の仕口のズレや目違いによって、結局修正を余儀なくされることもあります。設計時に逃げを上手く取れるような金物の取り付け位置や、組み立て時の目違いが出ても、金物の取り付け位置に影響しない配慮など、箱のも家具は経験と勉強不足を痛感しました。

先月はおかげさまで『どうしたの?』というぐらいお買い上げいただき、(しかしこれが想定している通常の売り上げ)、この勢いを維持したいと思いますが、コソコソ稼ぐことを考えるよりも、結局バカを見ることを恐れず、『こんなん作りましたー』と問うようなものを出したほうが、結局次につながるんだと気づきました。

それではまた。

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