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新作のテーブル

こんにちは、堂谷木工です。

新作として、長テーブルを製作しました。明日には塗装が乾き、販売開始の予定です。

松を使っての本格的な家具の第一陣です。色味の濃淡がハッキリ出るので、クリア塗装に、ほんの少し着色剤入れたほうが良いかどうか悩みます。ガッツリ着色バージョンももちろん入れていきます。今回は木肌の美しさに、着色をためらってしまいました。それでも着色した家具の魅力も追及し続けます。

時間経過で淡い色は飴色になってくると思いますが、色味はかなりやんわりな感じです。松のやんわりとした印象を、結構ハード目な面処理で引き締めたつもりです。八角の脚は着脱式にしました。この長テーブルを当方のテーブルの基本形の一つとして保持するつもりです。細部はもう少し詰めていくかもしれません。画像ではくっきり見えませんが、今回は面処理は結構悩んでそれなりに手間を掛けました。バランスも重要視しました。

配送時などに容積を抑えることは、当方の大きな課題の一つです。お客様への配送料ご負担を抑えるだけでなく、当方も製作や在庫管理上有益であり、配送業者さんも運びやすくて容積も減らせる、お客様においても、受け取り時だけでなく、転居時や不要な時は分解保存できる利点、三方良し、みたいな感じですが、実際製作の手間は増えますし、構造上の問題、製作方法の検討、強度の問題など、課題は増えます。しかしながら、今回このテーブルで一つの方向性は見えました。

上記画像はご注文品で、年内お納めするものですが、このご注文があって、松を使って作っていくという一つの方向性に行きつくことが出来ました。有り難い事です。このテーブルは固定脚です。

今回使った松は、結局含水率が高かったようで、ハギ後、仕口加工後に少し時間を置いたのでその後乾燥が進んで反り、ネジレが出てしまいました。材料屋さんは「乾燥材」と言っていました。確かに乾燥機に入れて乾燥はしていると思ますし、材質はそれだけの値打ちはある良材でした。ただ、やはり家具用材として必要な乾燥を、松に求めると干割れが続出して使い物にならなくなるのではないかと思います。

そもそも、反り止めや、繊維方向を考慮して製作するということの意味は、「木が動く」ことを考慮しての技術的解決方法であるため、このまま乾燥が進んでも壊れることは無いでしょうが、ただ、マツはネジレが強く、乾燥が進んでネジレが強くなると、四本脚がバタつくだろうと危惧しています。今回、ネジレが出てしまいました。材料購入後にすぐに着手したためです。

やはり、木取り後のシーズニング、要りますよね~。ご注文品のテーブルの方は全くネジレが出なかったのが幸いでしたが。反りやネジレが出ても、テーブルとして価値が大きく損なわれたとは当方はあまり思いませんが、(一般の方にはわからないぐらいのレベルであるため。)作る側としてやはり気持ち良いものではありません。

今更ながら材料の含水、気を付けなければと思いました。

またきちんと撮影して製作品にアップしたいと思います。

それでは、また。

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