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ペン立て製作中

おはようございます。

あらゆる磨きの道具を駆使してペン立ては今、全体仕上げの作業を行っています。手で触れるところは全て一度は磨きが入っています。側面などは①素地仕上げ②部材磨き③組立後の目違い払いに伴う磨き④サンダーで最終磨き⑤角の曲面と側面の平面を滑らかにする磨きで、5回もの磨きを行います。

『手間がかかっているんだから高いよね』ということをお客様からお聞きすることがありますが、『ではなぜそこまで手間をかけなければいけないのか』をお伝えする機会がなければならないと思います。

きちんと作ろうと思するとそれだけの手間をかけないと自分の考えるクオリティまでいかない、商品にならないから、というところです。上でいう①は、部材の厚みを揃えて加工しやすくする工程、②は商品を作るうえでムラを無くすための作業、③は組立後にきちんとした形と大きさにする作業、④や⑤が最終的に商品に奇麗さを与える磨きです。機械化すれば手で作業する時間が無くなりますから、単価は下がりますが、個人工房で導入できる機械にも限りがあります。

お客様には商品のクオリティはそもそも大前提として備わっていなければならず、それ以外の点でお客様に魅力的に感じてもらえるようなものづくりや発信が必要だと思います。だからクオリティを保つための作業は手を抜けない部分であると言えますし、必要以上にやってはいけない部分でもあります。省くことのできる箇所は手を掛けない。これは『手抜き』とは違います。単価を適正にするためには手間を必要以上にかけてはいけないのです。やらなければいけない処置を怠って「やりました」と言っているのが『手抜き』です。

ではまた。

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