開業2年目にして思うこと
こんばんは、堂谷木工です。
ここ数日、自身の不勉強のため、サイトの更新で結構深刻なトラブルが発生しておりましたが、今しがた復旧しました。少なくとも数時間無防備な状態にあったようです。怖いです…。wordpressを使ってサイト運営しているのですが、無知なままセキュリティ強化のために導入したプラグインに端を発した『ログインできない』なんて問題から、ffftpソフトを使ってゴニョゴニョいじっていましたが、最も初歩的な部分で自分に落ち度があったので、どうしようもないです。途中、イジって余計なファイル操作をした挙句に、致命傷を負いましたが、なんとか復帰しました。でもおかげで、wordpressを良く知ることが出来ました。僕らしい勉強法です。
今年の梅雨はあまり雨が降らないなぁなんて思っていたら、数日前から関西ではドカ降りで危機的な状況の地域も出ています。湿度も絶えず高い状態が続き、工房に在庫している製作品で、可動部分があるような木製品は如実に膨張により可動が重くなったりしています。木の吸湿性を実感しました。
本日は棚の塗装を完了しました。明日にはネット上に正式にアップしたいです。相変わらず弁柄と松煙による着色を試してみました。何度もサンプルの板に試し塗りしてみたのですが、『結構いい感じかな』と思って本番塗ってみましたが、やっぱり何か違う感じです。思ってるような質感というか発色になりません。そもそも、最終完成形の色味自体がアヤフヤなので、もはや試行錯誤というレベルです。そんな木工で良いはずはありませんが、答えは自分しか出せないので、自分なりの計算方法(そのたった一つの試行錯誤という方法)しか知らないのであれば、それをやり続けて答えを導くほかありません。
正直な話、ここ数か月で自身の危機感がより増しました。厳密には今年5月の展示会前後からです。余裕が全く無くなり、柔軟な発想とかイメージが出来にくくなりました。『売らなきゃいけない』なんて思いばかりが募りますが、売るためだけに木工をやるだなんて、到底そんなことは考えたくはないのですが、理想を語る前に、現実問題しっかりと地に足が付いていないと理想を語るヒマも余裕も無い状態です。
開業して1年経過。春先から試してみたことは、ことごとく結果に結びついていません、焦ります。だからこそ、今が一番チャンスです。何でも挑戦できる決心がありますので。避けていたinstagramにも、積極的に投稿しています。(よろしければフォローお願いします!)悪あがきがカッコワルイとかダサいとか、そんな基準でやる、やらないを選択する場面ではなく、『すべて試してみる』という状況にあります。
つい数年前まで自分の中で『自分の木工(制作品)は人並み以上である』と思い込んでいましたが、展示会を終えて、ハッキリわかったことが、自分は平凡な木工職人であるということで、大作が作れるわけでもなく、豊かなバックボーンや才能、アイデアや資源に恵まれた人間でもない、ごく平凡な職人だと知りました。秀でたものを持たない職人が、自分の製作品を売って生活の糧にするという現実と向き合った時、これはもう、今の自分に少しでも何かを足していくしか道はありません。最近はその課題がはっきりと見えてきたので、それに向けてでは何をやっていくのか、自分の木工に何をプラスして提案していくのか、今年の下半期はそこに向けて行動していくことになりそうです。
率直に自分自身の木工に感じている事、それは『しょーもない(くだらない、ちんけ、の意)』です。その一言に尽きます。
ではまた。