今日も一日お疲れ様でした

綺麗な夕焼けでした今日は。

こんばんは、堂谷木工です。暑すぎる7月、初夏という言葉をすっ飛ばして、夏本番が来ています。昨日今日は湿度が結構低くて、暑くても比較的過ごしやすいです。

A4サイズの多段引き出しを6台制作中です。6台分ともなれば、結構なボリューム感の部材たち。ここから形になっていくんです。二坪(板材の入数単位。長さ1.8mで幅180ミリの板材ならば、10枚入っている。ずらっと並べれば、1.8×1.8メートルの一坪になる)で6,000円の破格値です。製材兼材木店でお気に入りの、かなりローカルで昭和な事業所を発見したので、そこに買いに行きました。身が締まっていて、白太でも硬く(冬目がしっかりしていて目が細かい)ものでした。主に京都から大阪北部産出だとか。芯持ち、入り皮やデカイ節の入ったものが一坪の中に1枚は絶対入っているという、お決まりのような感じですが、モノは良いです。店主の材木好きは見て取れたので、そこが一番いいですね。

『お、注文でも入ったのですね?』

いいえ。全く。7月中にアップしたいのですが、8月にずれ込むかもしれません。材料は杉です。高さが300ミリほどの汎用の小抽斗で、工房内は杉の良い香りが充満しています。桧より杉の方が美しいと僕は思います。桧は優等生すぎるんです、もちろん、木目がいじれた桧もあるんでしょうけど、一般的なものは優美なイメージです。杉は個々のクセが強く、源平(赤白)のコントラストも面白いですが、木目が最高に面白いと思います。着色塗装にも映えます。

最近は針葉樹ばっかり使っています。硬い広葉樹を使って、キッチリ緻密でエッジの利いた木製品を作るのが苦手になってきました。と言っても針葉樹だろうが広葉樹だろうが、キッチリした仕事は当然目指すところです。

国産広葉樹を欲しい時に安定的に仕入れることがなかなか難しいんです。岐阜の高山や、北海道にはまだ流通はあるのですが、出荷量や品質は、20年前より明らかに落ちていると思います。かと言って、輸入広葉樹を使いたいと思いません。輸入木材は、安定した品質と豊富な商品群で、確かに輸入材を使いたいと思うのも事実ですが、何か自分でその一線を越えたくないと思っています。最近は針葉樹を使うのが楽しくて針葉樹ばっかりですが、(入手しやすく価格も安い、面白いという3点セット的な魅力がある)、自分の作っていきたい、『大衆に普及した、昭和の職人の手作りによる量産家具』へのオマージュ的な、そういう表現には、一般的な品質の針葉樹が似合います。

ん~頭があまり働いてないなこりゃ。

明日も早いのでもう寝ます。

それでは、また。

 

 

 

ネットショップを立ち上げます

こんばんは、初夏の夜の堂谷木工です。

デカデカと表題で書いていますが、内容は大したことではありません。とあるネットショップ運営サービスを利用した、堂谷木工製作所直営のネットショップを立ち上げ中です。8月中には正式にオープンしたいです。詳細はまた後日書こうと思います。

昨年秋から、大手3社ハンドメイトサイトで販売を行って参りました。当初はビギナーズラックで、お買い上げいただく機会に恵まれ、『この調子で制作を拡大していけばなんとかなりそうだ』と思っておりました。

しかし、それからしばらく制作して販売しても、工房運営上では一向に苦しい状況でした(今もですが)。今年春過ぎには、抜本的な価格の見直しと生産と販売に向けた計画や取り組みの見直しに迫られ、開業2年目を目途に、お試し期間を卒業して、工房としてきちんと継続していくことのできる仕組みを構築し直そうと、いろいろ着手し始めました。

制作品の方向性を限定していくのはちょっと危ういので、色々試していきたいとは思いますが、主に自分の発信していきたい方向性の木製品を、当方の直販ネットショップで販売していくことにします。それに至った経緯として、既存のハンドメイドサイトでの当方の販売の限界(当方が今後発信していきたい方向性の木製品と、ハンドメイドサイトで取り上げられる木製品との方向性の違い)を感じ始めました。当方がハンドメイドサイト内で好まれる方向性の木製品を倣って制作、販売していくことはやりたくないですし、それは当方には無意味な事です。そんなこともあり、自身で販売していくという選択をしました。

もちろん、集客面で全くゼロからまた始めることになりますので、後ろ盾がなく知名度も無い自分の木製品を、自身のネットショップで販売していくことの可能性の低さは当然感じています。しかし、遅かれ早かれ自分の『色』で勝負していかなければならないのです。

…とは決めたものの、ハンドメイドサイトでの製作品の販売は、当分は継続していこうと思います。新作の発表から徐々に、直営サイトでの販売に切り替えていこうと思います。しかしながら、まだ直営サイトの方はしばらく開業準備に時間が必要です。(直営サイトとハンドメイドサイトの両方に同じ製作品を掲載することは致しません。)

まだ結論を書くのは早すぎですが、ハンドメイドサイトで販売してみて、それぞれ3社3様の特徴があり、「好きなモノを作って売りたい」という純粋な挑戦をするには、真面目に取り組めば、お客様がきちんと見てくださることは確かだとわかりました。恐らくハンドメイドサイトに依存した形で、当方の仕事を大きくしていくことは、不可能ではないと思いますし、その方がリスクは少ないかもしれません。ではなぜに自身でネットショップを立ち上げるのか?ということですが…。

実は今、ハンドメイドサイトで販売していて一番悩んでいるのは、ハンドメイドサイト内において、如何にして当方のお客様を獲得するかという点です。例えばハンドメイドサイト内での特集記事などで、当方の制作品が取り上げられれば、多くのお客様が注目してくださるのですが、掲載してもらわない場合は、新作を出してもほとんど反応が得られないのです(当たり前ですが)。掲載されやすそうな製作品を製作してまで、特集で取り上げてもらうようなものづくりは、当方にはできません。

そこで最近は、インスタグラムやツイッター、当方のウェブサイトなど、外部からお客様をハンドメイドサイトへ案内する方法を試してみました。インスタグラムの投稿から、直接ハンドメイドサイトの当方の製作品ページへ案内する方法もありますが(これはまだ試していません)、とりあえず、インスタグラムのウェブサイトリンクには当方のウェブサイト、制作品の投稿内容に『○○のハンドメイドサイトで販売しています』の文章を添付しました。まだ試し始めて1か月も経っていませんが、確実にインスタグラムからハンドメイドサイトへ来てくださった方は確認できます。このまま1年2年と続けていけば、外部からお客様をハンドメイドサイトに導入してお客様を増やすことはできるかもしれません。

ただ、ハンドメイドサイト内での当方の製作品ページへご案内してご購入にまで至るには、(ただでさえ最近はクセの強い製作品が増え、価格帯もハンドメイドサイト内では高額に属する当方の制作品を)もう一段階上って、『堂谷木工』という看板を掲げた軒下で当方の製作品の方向性を感じてもらって、その上で納得してご購入いただけるよな『ブランドイメージ』(当方が偉そうに言えるような代物ではありませんが)を作っていかないと、お客様は増えないのではないかな?当方の素性や、製作品の制作過程や経緯が多面的に伝わらないと、不思議な事に、どんなに安くしても売れないのです。(ただ単に、製作品の魅力がないという点で売れないというのも承知の上です。)

安くすれば良い(売れる)のではなく、納得してもらえたからその対価を得ることが出来るのだと、よくマーケティングの記事で目にしますが、やっぱりホントのようですね。

いずれは次のステージへ行かねばなりません。今のうちにゼロからやってみる方が良いな、と感じたのです。新たな製作品の方向性と同時に、新たな発信の方法を同時に試す、リスクは2倍ですが、同時に結果が見えるので時間短縮にはなります。

販売手数料をとられるのが嫌で直販にする~みたいな、チンケな理由は全く無いのですが、(むしろ直販サイトの方が何かとお金もかかりますし、リスクもあります)『ハンドメイドサイト』というモールに来て下さるお客様にアプローチするのではなく、単独勝負で自分の木製品(ブランド)を出していかなくてはいけなんだと気づいたのです。(当初は大手モール型ECサイトも検討しました。しかし、楽天市場に出店するほどの力はありませんし、Yahooショッピングも検討しましたが、止めました。)

挑戦しようと思う時は、余裕のある時ではなく、むしろ逆で、四面楚歌状態であるのが堂谷木工の常です。失うものは何もない今だからこそ、挑戦して怪我して学ぶ時期であると思っています。

それでは、また。

ボヤキ

もう、蝉が鳴いてます。梅雨の最後に降った憎らしいほどの豪雨が嘘のように、夏本番がやってきました。自然を憎んでもしょうがないですが、そのような地球環境にしてしまったのは、間違いなく人間でしょう。過去の誰をも憎むべきではないとしても、つくづく、未来を見通せない人間の愚かさに(自分の事に置き換えれば、尚更)無力感というか、ウンザリします。結局、今この一瞬に何をすべきか、そこに真面目に向き合い続ける執念とパワーを身に付けなければならないと、肝に銘じて日々生きなければなりません。

こんばんは、堂谷木工です。

先日アップしたレトロな本棚は、評価が厳しいようですね…。反応が無いです。当方としては雰囲気がシブくて結構お気に入りだったりするんですが、肝心の反応の方がシブいようではどうにもこうにも…。世の中で求められているものと、当方が『好きな』ものの方向は、どうやら違うようです。その辺をどのようにコントロールするか。独りよがりはただのエゴや趣味になってしまいますから。と言っても、正直へこみます。

今はめげずに小さな収納家具を考案中で、今週末ぐらいから着手するつもりです。今月中にはアップしたいです。やり続ける事を止めてはいけません。

本日夕方、関西ローカルニュースで、奈良県の曽爾村の、漆生産の再興の取り組みについて報道していました。何でも平城京時代には、都の漆器の生産拠点とされていた地域のようです。現在国産漆の生産量は、国内消費の2%未満ほどだそうで、ほとんどが中国製の漆だそうです。国産漆のほとんどが恐らく、岩手県産だったように記憶しています。

当方は、未だ漆を用いた制作品は作っていませんが、ゆくゆくは挑戦していきたいと思います。漆の質感は何物にも代えがたいものだと思います。歴史が証明する漆の良さですが、当方はまだその本当の良さを知りません。自分で漆器は使っていますが、残念ながらその漆器(欅のお椀)は、木地に虫食いがある(虫食い部分は白太)でしたし、塗りもヒビだらけ、扱いが悪いからだ、と言われるかもしれませんが、本来きちんと木地を仕上げて漆を丁寧に何度も重ねれば、とても強靭な塗膜になるそうです。大量生産、安価な仕事が漆器そのものの価値を下げるような事態になっている一面もあると思います。

知っていてコスト削減や手間を惜しんで手抜きすることは、結局自らの首を絞めます。下手なりにでも『きちっとした仕事をする』というのは、見ればわかるものだと思います。当方の工房を例に挙げると、例えば総制作時間が3時間変わると、価格も数千円変わってきます。当方は、制作費を設定する際の土台となる作業時間のマネジメントをシビアに行っており、5分単位で計算しています。(結局、端数は切り捨てしますが…。)当工房で3時間の時短ができたとすれば、それは作業工程を一つ抜くような作業内容にしないと厳しいです。

『時間を減らすには、この成形を省略するか…、2つの部材を1つで済ますか…』というような、価格を下げて制作品をどんどん簡略化すれば価格も下げられます。でもそれは、誰だってやることができます。安価でパパっと作ったものが世の中に溢れて、それで良いのでしょうか?『安かろう悪かろう(それなり)』という言葉は、当方が思うに、木工では使ってはならない言葉のように思います。安いのも高いのも、作り手の勝手ですが、それを受け取る人に対して『安いのだから、それなりの出来だよ、我慢してね』というのは、全く身勝手な言い訳です。まぁ、そういう個人の作り手(趣味レベルからプロを名乗る人たちの間にも)いらっしゃいますが、少なくともハンドメイト出品サイトでそのような文言を平気で書いている作り手さんを見るとため息が出ます。『個人作品に付きノークレーム、ノーリターンで』など、それを売って利益を得る以上、それが数百円であっても、責任を持つことは当然であると思うのですが…。

ちょっとボヤキが入ってしまいました。

それでは、また。

制作品ページを更新しました

ここ数日の大雨に伴う災害に遭われた方々に、お見舞い申し上げます。

こんばんは、堂谷木工です。

当方、生まれて38年経ちますが、子供の頃はこのような異常な気象現象は滅多になかったと思います。今では毎年、当然の如く世界各地、全国どこででも異常な気象現象が頻発していることは、やはり危機的状況であると思います。

木工屋がどうこうできる問題ではありませんが、少なくとも環境負荷を減らすには、人間の生活そのものを見直すことが必要であると思います。ミクロな視点でしか見れませんが、現代人の生活の中での価値観など、否定はしませんが、違う側面からアプローチしてみるような提案を、弱小木工屋が提案していくことも、その方向性としては間違ってはいないと信じてやるのみです。

…ということで、新作ができましたので製作品ページを更新しました。以下のリンクからご覧いただけます。

本棚・飾り棚

とにかくこの大雨が止むことを願います。

それでは、また。

開業2年目にして思うこと

こんばんは、堂谷木工です。

ここ数日、自身の不勉強のため、サイトの更新で結構深刻なトラブルが発生しておりましたが、今しがた復旧しました。少なくとも数時間無防備な状態にあったようです。怖いです…。wordpressを使ってサイト運営しているのですが、無知なままセキュリティ強化のために導入したプラグインに端を発した『ログインできない』なんて問題から、ffftpソフトを使ってゴニョゴニョいじっていましたが、最も初歩的な部分で自分に落ち度があったので、どうしようもないです。途中、イジって余計なファイル操作をした挙句に、致命傷を負いましたが、なんとか復帰しました。でもおかげで、wordpressを良く知ることが出来ました。僕らしい勉強法です。

今年の梅雨はあまり雨が降らないなぁなんて思っていたら、数日前から関西ではドカ降りで危機的な状況の地域も出ています。湿度も絶えず高い状態が続き、工房に在庫している製作品で、可動部分があるような木製品は如実に膨張により可動が重くなったりしています。木の吸湿性を実感しました。

本日は棚の塗装を完了しました。明日にはネット上に正式にアップしたいです。相変わらず弁柄と松煙による着色を試してみました。何度もサンプルの板に試し塗りしてみたのですが、『結構いい感じかな』と思って本番塗ってみましたが、やっぱり何か違う感じです。思ってるような質感というか発色になりません。そもそも、最終完成形の色味自体がアヤフヤなので、もはや試行錯誤というレベルです。そんな木工で良いはずはありませんが、答えは自分しか出せないので、自分なりの計算方法(そのたった一つの試行錯誤という方法)しか知らないのであれば、それをやり続けて答えを導くほかありません。

正直な話、ここ数か月で自身の危機感がより増しました。厳密には今年5月の展示会前後からです。余裕が全く無くなり、柔軟な発想とかイメージが出来にくくなりました。『売らなきゃいけない』なんて思いばかりが募りますが、売るためだけに木工をやるだなんて、到底そんなことは考えたくはないのですが、理想を語る前に、現実問題しっかりと地に足が付いていないと理想を語るヒマも余裕も無い状態です。

開業して1年経過。春先から試してみたことは、ことごとく結果に結びついていません、焦ります。だからこそ、今が一番チャンスです。何でも挑戦できる決心がありますので。避けていたinstagramにも、積極的に投稿しています。(よろしければフォローお願いします!)悪あがきがカッコワルイとかダサいとか、そんな基準でやる、やらないを選択する場面ではなく、『すべて試してみる』という状況にあります。

つい数年前まで自分の中で『自分の木工(制作品)は人並み以上である』と思い込んでいましたが、展示会を終えて、ハッキリわかったことが、自分は平凡な木工職人であるということで、大作が作れるわけでもなく、豊かなバックボーンや才能、アイデアや資源に恵まれた人間でもない、ごく平凡な職人だと知りました。秀でたものを持たない職人が、自分の製作品を売って生活の糧にするという現実と向き合った時、これはもう、今の自分に少しでも何かを足していくしか道はありません。最近はその課題がはっきりと見えてきたので、それに向けてでは何をやっていくのか、自分の木工に何をプラスして提案していくのか、今年の下半期はそこに向けて行動していくことになりそうです。

率直に自分自身の木工に感じている事、それは『しょーもない(くだらない、ちんけ、の意)』です。その一言に尽きます。

ではまた。

近況など

本棚を作っています。

おはようございます、堂谷木工です。

ここ最近の熱帯夜もあってか、眠りがすごく浅いです。2時間寝て、今起きてますけど、頭が全く働いていません。何の脈絡もない文章…。

7月にはこの本棚を完成させて、次のアイデアを形に、なんて考えています。スツールの再生産もやりたいのですが、材料がちょっと手に入らないので今はストップ。

しばらくはヒノキを使ってレトロチックな家具を作っていきます。秋までに注文いただいたものも形にしなければなりません。

TVボードとか、ローテーブルとか、比較的需要のある『純然とした家具』も作っていきたいと思っていますが、できれば針葉樹で作りたいと思っていて、杉かヒノキの厚めの幅広めの板の入手先を当たってみなければなりません。思うような材料がまず手に入るかどうかで、作るものも変わってきます。安定供給先と、納得できる材料の質と価格で手に入るかどうか、本当はやるべきことは山のようにあるんでけど、出力がとても微力でその量も少なく、個人運営の厳しさを痛感しています。

さて、もうちょっと横になってみます。すみません、二度寝します。

ではまた。

小さな戸棚完成しました

こんばんは、堂谷木工です。小さな戸棚が完成しました。

製作品ページに掲載していますので、ご覧くださいませ。

小さな戸棚

明日撮影して製作品として正式にアップ予定です。Creemaとiichiに出品予定です。instagramにもアップします。

武家屋敷みたいな色で、激シブです。最近は顔料も超微粒子で、染料と大差無い仕上がりのようですが、これは弁柄などで調色して塗布したもので、粒子もガッツリ木目に刷り込んでいるので、光の反射がなかなか渋い感じで好きです。色自体はどうなの?という方もいらっしゃるでしょう。ちょっと現代的なインテリアに組み込むには色的に…のような気もします。

自分で建具の手掛けを作っているのですが、何分ヘタクソすぎて笑えます。もっと勉強、いや、練習しないとダメです。結局上の画像の4つの手掛けは難ありで使いませんでした。途中で真鍮板を使い切ってしまったので買い足しに行ったり、それと、焼きなましして鍛金していなかったので、少しでも無理に打ち出ししようとすると裂けてしまって、何個も無駄にしました。

結局、焼きなましするためにバーナーも買いに行き、再度挑戦。焼きなましすると軟らかくなるそうですが、なんだか真鍮自体の弾力が失われてしまったような気もします。気のせいかもしれませんが。

成形、小釘用の穴あけ、素地調整などして完成。取り付け後に真鍮黒染液で染めました。

明日は撮影と、出品の事務処理などをしてから、この仕掛の本棚の続きをします。これもレトロチックなイメージを想像しています。塗色は小さな戸棚と一緒にしようかと思います。新たに調色を検討してもいいかもしれませんが、とりあえずこの武家屋敷みたいな渋い色が気に入ったので、これを採用します。

もう6月も終わりが近づいています。本棚まで完成させて7月に入りたかったんですが、展示会に向けた制作で尽力した反動で、なかなか本腰が入りませんでした。

僕には頑張るしか選択肢がありません。

ではまた。

 

近況など

南海トラフ地震が起きたら、工房は危ないだろうなぁなどと記事に書いた翌朝、大阪北東部に地震が起きました。幸い東大阪市はほとんど被害も無く、当工房も全く問題ありませんでした。

こんばんは、堂谷木工です。

工房に電気ポットを置いていて、コーヒーを淹れたりするのに活用していますが、水道水を使いたくないので、ミネラルウォーター(軟水)を多量に買い込んでいます。震災時に役に立つなぁと思った次第です。工房にはロープも、ヘルメットも、大型バールもありますし、チェーンソーがあれば万全なのですが、ブルーシートももちろん、毛布もありますし、備えは出来ているほうだと思います。倒れそうな機械もロープやppバンドなどで固定しました。

ただ、建物自体が倒壊すればどうしようもありません。地震保険は保険屋さんに見積もってもらう以前に『この物件では無理に近い』という話でした。個人事業主以下の、スレッスレキワッキワの弱小事業者である当工房は、震災などでは行政の資金援助すら受けられないでしょうし、何か起こったときに自力でリカバリできるようにタフになるしか方法は無いようです。隙あらば作る、絶えず作る。

今はレトロな雰囲気の本棚を作っています。先日完成させた小さな戸棚にも施した着色を採用しようと思っています。杉、ヒノキで作っていくにあたって、いろいろ着色剤を試しました。「木に色を塗る」という仕上げに抵抗感のある木工家は多いようです。当方は全く気にしませんし、むしろ明確な反骨精神を信条とする当方では、大いに試していきたいと思っています。既存の価値観なんぞクソ食らえと、いつも思っています。

しかしながら、メーカーの調色した着色剤は、確かに伸びも良く、拭き取りでも跡が残りにくく、重ね塗り個所も目立ちにくい、「塗りやすい」ように設計されているようです。しかし、どうもしっくりこないので、以前から試してみようと思っていた、ベンガラ、松煙、胡粉を調色して塗布してみました。思いのほか仕上がりのツヤ、質感、色味が良いので気に入りましたので、本棚にも採用したいと思っています。

例えば同じ色を塗布しても、その上から保護目的でクリアを塗布するのですが、何を塗布するかによって同じ色でも存在感が全く変わってきます。木工加工ももっと研究して実践してみたいものはあるのですが、塗装の面白さはすごいです。全く別の世界で、ちょっとのめり込みそうです。

もっと貪欲にいろいろ行動しなければなりません。いつ死んでも後悔しないようにしたいと思っています。

ではまた。

オンボロ工房

堂谷木工製作所、オンボロです。言うまでも無くハード面ソフト面両方において。

お隣の緑のヒサシは『光画社』さん(レンタルスタジオです、撮影やバンドの練習など。)の事務所で、喫茶はやっていません。

角っこの1Fと2F部分が当木工所です。南海トラフ大地震が来たら、倒壊は恐らく必至でしょう、ある意味必死です。

こういった工場長屋も、賃借人の廃業とともにどんどん廃れて宅地に変わっていくのでしょう。昭和には活気があったのだと思います。

ではまた。

バイオマス発電の話など

こんにちは、堂谷木工です。

只今、小さな引き戸の戸棚を作ってます。画像は仕上げ直前の様子。昨夜塗装も済ませて、只今乾燥待ちです。無着色のヒノキの色は綺麗ですが、日焼けしてどんどん黄土色っぽくなるので、何かしら塗装した方がいいだろうなといつも思います。

このヒノキ、島根県のとある業者から購入しているのですが、そこが来月、営業を終えるということで、安くて良質だった材料で、さぁこれからバンバン作れるぞという矢先に、入手困難になってしまいました。手持ちの材料は先日、まとめて購入したのでまだありますが、また入手先を探さなくてはいけません。

その業者との話の中で、原材料(原木)価格が上がっているという話を聞き、(針葉樹の事だと思います)、その理由として、バイオマス発電に用いるため、原木価格が上がっていると聞きました。

「日本の山では針葉樹が有り余ってどうしようもない」というのも、そろそろ昔話のようで、エコロジーな発電であるバイオマス発電所が、日本各地で現在建設や検討が盛んにおこなわれているそうです。

山に生える立ち木(間伐材)をチップにして発酵や燻して可燃ガスを取り出したり、直接燃やしてガスタービンを回して電力を得るというものがバイオマス発電らしいですが、当然、材木製品用の木材と発電に用いられる木材とは線引きがあるのでしょうけれど、「目に見える形として需要が激減している反面、バイオマス発電用の木材は需要が旺盛なのか」と、少し空しい気持ちになってしまいました。

木工屋は木という素材を使ってモノを作り出すのが仕事ですが、ただ無機質に木を使って作るだけではなく、やはり「木」という命あるものを「生かしたい」と思って仕事をしがちです。それが良いとか悪いとか、有意味無意味だとか、そういった話ではなく、木と向かい合った時、その木目からその木が生えていた環境を察し、有り難く使わせてもらうという気持ちがどうしても生まれます。

野菜を作って、米を作って、魚を捕って、獣から肉を取ってそれを売り糧を得る、それは「生命」を中心としたライフサイクルで、堂谷木工も、木という命を頂いて物を作って糧を得ている、同じ土俵で相撲をとっているのだといつも思います。時代の流れや現在の文明を否定するつもりは全くなく、自分自身もその恩恵の上に今の暮らしをしているわけですが、「生かされている」と常にどこかに感じながら仕事をしています。

しかしながら、バイオマス発電の話は少し心が揺れました。自分はどうすべきか、何をすべきか。当然ながら、今やらねばならない自分自身の諸問題だけを解決するべく、日々うごめいていますが、広い視野はやっぱり持っておかねばならないなぁと思いました。鳥の眼で全体を見渡す、何が重要かを知る事、いやぁ日々の暮らしの中で忘れがちです。気を付けたいと思いました。なぜなら、それが今後の当木工所の道しるべになるかもしれませんので…。

ではまた。