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近況など

こんばんは、すっかり秋の夜の堂谷木工です。

更新頻度が落ちていまして、すみません。なんとか生きています。

現在は広葉樹でペン立て(抽斗付き)を製作しています、今週か来週頭には完成しますので、またアップさせていただきます。

広葉樹で作られた家具なり小物は、やはり人気があるようです。クリア塗装だけでも、木の持つ色味や雰囲気だけで、お部屋に一つあるだけでも少し嬉しくなる気持ち、よくわかります。実際私の作る木工品なんぞは、ゲテモノでありますが、木の雰囲気によってかなり救われているようなもので、『木の魅力を十二分に引き出すことが出来る、まさに職人の心~』みたいな方とは真逆の存在です。自分がもし、一デザイナーだったならば、自分の仕事で生きていくことは困難だったと思います。まだ自分が考えたものを、自分の手でなんとか形にできるという部分において、なんとか生きている、そう思います。

年末に向けて、ご注文いただいています家具を形にすることが、今年最後の大きな仕事になりそうです。11月12月は、春に向けての家具系の動きも活発になるようですので、11月以降は家具に注力する前に、今は小物を作っておこうと思った次第です。しかしながら、家具系を作るにあたっての、自分の中のスタンダード素材となる樹木をどうするか悩み、先月、松を使ってみて結構気に入りましたので、松をメインにしていこうと考えています。しかしながら、家具用材となりそうな松の、安定的な確保に課題があり、材料屋さんを探すのに苦労しています。都心部での木工において、無垢材の仕入れ先がやはり遠くにあるということは不利ではあります。

小物のアイデア出しは、本当に苦労します。家具よりもアイデアが出てこないんです。『良いものってなんだろな?』っていう結論に至ります。それでもこのペン立ては、言ってしまえば『ただのペン立てだろ?』ですが、構想して試作して、自分が実際使ってみて、「いけそうだな」という感じで進み、それなりに構想から時間が経過していますが、温めていたアイデアの一つです。

ヒノキの小幅板を使って作るレトロ家具シリーズも、また来年から再開したいですし、ウレタン塗装したヒノキの小家具シリーズも、今月小棚をリリースしましたが、どうしてもウレタン塗装は単価が上がってしまいます。基材がヒノキで着色ウレタン塗装というアベコベ加減もありますが、あまり芳しくないシリーズです。『ヒノキの小割り板をベースに作れるモノ』という出発点自体が、製作するアイテムの発想の段階ですでに大コケしているのかもしれません。それでも、ヒノキの着色ウレタンの仕上がりは、一度実物を見て頂ければ、純粋に『綺麗だな』と思っていただけるだけの存在感は出ていると思います。その魅力(や、その木製品自体の需要)と価格が上手く処理されていない部分が、受け入れられない理由ではないかと思っています。

勉強するべきことが山ほどありまして、不努力な自分のツケでもありますが、結局は目の前の課題一つ一つをどのようにクリアするか、それが積み重なって次につながる。それが全てなんだと思います。つまりは、どれ一つ逃げることも出来ませんし、無責任な行動をすれば、必ず自分に還ってくるということで、毎日戦々恐々です。

それでは、またペン立てが完成しましたらアップします。

 

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